介護施設で暮らすお年寄り72人の言葉を集めた本が出版されました。体の衰えとは別に、気力の確かさに“元気と勇気”をもらい、言葉の力強さに胸を打たれます。
95歳の認知症の女性が「忘れるとは心を失うと書くでしょう。でも面倒みてもらっていることや、親切をいただいていることは忘れない」− 面と向かって言われたら涙が出ます。
「いくつになっても女をすてたらあきません」と、100歳の女性に言われたらどうだろう。迫力と説得力に人生の達人を感じます。
目が不自由な80歳の女性は「嫌なこと、悲しいことは頭から外すようにしている。生涯で今は一番幸せと思う」と、プラス思考。70歳まで働き通しの人生だったという女性は「コツコツ動いてコツになる。人間これやで」と語り、90歳の女性も「昔のことは忘れなあかん。幸せになるコツや」と説く。 − 珠玉の名言に心打たれます。
人生の教科書ですね。
*出典:『至言・名言 介護施設で出会いました』NPO法人介護保険市民オンブズマン機構大阪/定価:600円