「高齢者」という言葉は明治維新の後から使われるようになったのだそうです。江戸時代は年を寄ると「老入り」と呼び隠居して若い人を育て、引き立てる役目を担ったそうです。
江戸時代の老人の役割は「どれだけ若老を笑わせたか。どれだけ若者を引き立てたか。どれだけ良いことを伝承したか」が目標でした。
アメリカの高齢者ネットワークを推進する、マギー・キューンは、「OLD、とは勝利であり功績だ」と解釈し、“余生”とは、学ぶこと、成長すること、交際を広げることであり、最後の一瞬まで“愛しなさい、変化しなさい”と説いています。熟年者の行動理念に「I(私)から、We(私たち)へ」を掲げ、老いてこそ、人生本番と果敢に活動しました。
聖路加病院の日野原重明先生も新老人の生き方を「愛し愛されること。新しいことをクリエィティブに創り出すこと。耐え忍ぶこと」と提唱されています。
高齢社会こそ“価値資産”の宝庫ですね。